東京都や千葉県では1日、商業施設などへの休業要請が緩和され、「コロナ前」にまた一歩近づいた。とはいえ、感染の新たな原因にならぬように、事業者は神経をとがらせる。
東京都は、要請解除へ向けた3段階のうち「ステップ2」へ移行。スポーツジム「ゴールドジム イースト東京店」(江東区)は、約2カ月ぶりに営業を再開した。トレーニング器具の近くに消毒液を置き、利用者の距離を保つためにランニングマシンは一台おきに使うようにした上で、透明の仕切り板をつけた。入り口では検温を実施し、換気用に窓も開放する。利用者にはマスク着用も求めた。
5年以上通う都内の自営業、塚本真吾さん(41)は「ジムでのトレーニングは生活の一部。自宅の筋トレでは限界があり、約2カ月間、再開を待ち望んでいた。周囲から小さくなったと言われた筋肉を、鍛えて大きくしたい」。千葉県浦安市から来た女性(57)は「自宅では動くスペースがなく、体もなまっていたので、ジムの再開はうれしい」と話した。
全国のゴールドジムを運営するTHINKフィットネス社によると、2月ごろから会員の休会や退会が相次ぎ、活動会員は1月と比べて約4割減った。ゴールドジム事業部の兼重武史課長は「安堵(あんど)とともに、緊張感がある。利用者に少しでも安心してもらえるよう対策は万全にしていきたい」と話した。
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル